雑感

見守る(続)

「今日、昨日ご相談させていただいた生徒が来たのですが、ただひとりの生徒、家庭環境とか成績とか関係なく、向き合いましたのでここ数か月ではいちばんしっかりと授業できたと感じております。

先生のお考えを伺えて本当に助かりました。
ありがとうございました。」

 上記のラインが同業の先生からきました。先日(4月10日)の続きです。とりあえずホッとしました。そっとしておく・・・というのが正解かどうかはわかりませんが、とりあえず同業の先生にとって「しっかりと授業」をできたそうでほっとしました。

 さて、国語という科目においては「自分の考え」「自分の感情」を入れずに「論理的に」「客観的に」解く、というルールがあります。とはいえ、このルールを守れるタイプって意外と少ないですが。

 頭ではわかっていても無意識についつい感情移入してしまうのです。むろん、私も感情移入がゼロか?と聞かれると完全に「イエス」とは言えませんが、長年の訓練のおかげで客観的視点で読み解くことができています。

 さらには「自分の感情を入れずに客観的に」というのは日常生活でも生かされています!先の例がそうです。生徒の家庭環境がどんな状況であれ、自分の立場というものをわきまえて?!必要以上に介入(感情、行動ともに)という主義です。

 こういう姿勢は勉強を教える立場以外でも必要ですよね。例えば、医者、僧侶、葬儀屋さんが毎回毎回、感情移入していたらどうでしょうか?本人のメンタルが持ちませんよね?!それと同じです。

 人生を歩んでいくときに「客観的視点」は不可欠であり、それらを養うためにも「国語力を養う」ことが役立ちます。ぜひぜひご自身、あるいは周囲、子供さんに「国語力」をつけられるような環境、意識を持てるよう心がけてほしいです。

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