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甘すぎ饅頭、どうでしょうか?

    今日の勉強会(塾長の会)で興味深い話を聞きました。とある老舗の和菓子屋さんの話。とにかく饅頭が売れないということで社長が営業マンに対して「お前らの営業が悪い」とものすご~く怒るそうです。

 ある日、営業マンがお店関係者ではない第三者に「この饅頭を食べてみてください。」と差し出したそう。 食べた側はの感想は「甘すぎ」だったとのこと。

 この老舗の社長は、いわゆる「物がない時代、食べ物がない時代」に創業している、つまり当時は甘いもの ≒ 贅沢品だったわけですです。しかし今やいろんな食べ物がある、まして 健康ブーム のこのご時世において、甘すぎる饅頭ってどうなんでしょう?

 逆に少し甘さを控えたぐらいの方がニーズががあるはずです。なのに社長はそこを理解せずに自分がいいと思うものを押し付けようとする・・・ ここに間違いがあるのです。相手のニーズに合わせなくてはならないのです。

 実はこれ、仕事のみならず勉強(特に作文、小論文)にも全く同じことが言えます。入試においては相手がどんな文章を書いて欲しいか?これ結構、大事です 。

 自分の言いたいことをグダグダ書くのではなく、まず相手が何を要求しているか ?そしてそこに対してどう説得力を持たせるか?これを意識して書くことが大事なのです。

 インパクトを与えようと奇をてらうのは逆効果です。かといって課題文を上塗りだけでもダメで・・・。ではどうすればいいか?高校受験ぐらいまでだと「自分の体験談」を入れて書くと一応オリジナリティを醸し出すことができ、説得力が増します。ぜひ参考まで。

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