某保護者からの相談です。
「うちの子供はワーキングメモリーが少ないようです。そして『解けない』と思ったらそこで止まってしまいます・・・。時々、国語の本文を読んでいたらぼやーっと視野がぼやけるそうです。どうしたらいいでしょうか？」
上記と似たような悩みがある場合・・・誰に相談すればいいと思いますか？現状を指導者である私にお伝えいただいたのはありがたいのですが、が、が、申し訳ないですが私の管轄外の可能性が高いということを正直に伝えました。
身体的気質に由来する場合は、医療関係の分野になるからです。昔、某教育者が薬物中毒の生徒を「熱意」で更生させようと思ったけれどそれは大きな誤りだったと言っていたことを思い出しました。
つまり原因がいわゆる明らかに心因性ならば周囲の「愛情」「熱意」で回復することもあるでしょう。しかし、身体的・機能的に基づく不具合は「愛情」「熱意」では無理なのです。
むろん「愛情」「熱意」が不要という言っているわけではありませんし、むしろ必要でしょう。しかし、回復に直接貢献はできないのです。そんな理想論よりもまずはしっかりと原因を探ってしかるべき方法で少しでも良い方向に向うよう勧めるのが賢明でしょう。
相談機関、相手を間違えないこと、正しい選択をすることが子供の将来をより良いものにすると思った出来事でした。