雑感

苦手分野に必死になるよりも・・・。

 「苦手なものでも、何度も繰り返しやれば出来るようになる」という考えって怖いなあと思います。むろん繰り返しは大切ですが、では一体何回やれば出来るようになるのだろう?と言いたくなることも。出来るようになる前に挫折しそうなぐらいの回数の可能性もあるのです。

 正直言って成功体験を持つエリートの親ほど自身の経験から「苦手なものでも、何度もくり返しやればできるようになる」という考えを持っています。そしてまだ小学生、中学受験には微妙に能力が追い付いていない状況の子どもに対して「苦手」なことを繰り返しやらせようとするのです。

 きちんと理解が出来ていない状態で次から次へと問題集等に取り組ませたところで間違いだらけで全く意味がないです。少なくとも国語に関しては1題ずつの問題を丁寧に解く(この際に、解き方、考え方をしっかりと身につけるよう指導)ことによって再現性のある論理的思考が出来るようになるのです。

 子供の教育に熱心なのはいいのですが、間違った方向にどんどんエスカレートして保護者が暴走すると・・・指導者側としてもやりにくいなああという場面がチラホラ。何よりも子どものやる気がどんどんなくなるのが一番の問題です。

 入試は1科目ではなく複数科目です。もしも国語が苦手だったとしても苦手な部分を無理やり、そして早急に克服させようとしても無理です。それよりも他の得意な科目を伸ばす方に目を向けて、苦手科目に関しては進度等々、プロに任せる方が意外と結果が出やすいです。

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