雑感

合否よりも大切なもの

 いよいよ入試が始まる時期ですね。みんな全員の努力が報われる・・・それが一番理想なんですがもちろんそういうわけにはいきません。みんな努力しており、その努力が報われるのは一部の人だけなのです。何割かは涙を飲むということになるわけです。

 受験前にこんなこと言うのなんですが、それが現実なのです。ただ1つ言えることは10代で自分の理想通りじゃなかったからといって暗い将来・人生が待っているかと言うと絶対それはないということ。逆もしかり。入試で成功したから人生安泰化と言われるとノーです。

 長く生きてきて、そしてまたいろんな人を見てきて思うのです。これからは勉強できることも大事だけれどもそれよりもいかに周りの人に可愛がってもらえるか?そういう資質を持っているかの方が人生を左右するよなと。合否よりも大切なのは「本人の性格・魅力」です。

 指導しているといろんなタイプの生徒がいます。成績がよくていわゆる一流校を目指しており、おそらく合格するだろうというタイプの子でもプライドが異常に高く素直じゃないと・・・思わず老婆心ながら心配します。彼はおそらく合格はするんでしょうけど果たしてやっていけるのかな?と。

 学校はとにかく社会に出た時にこういうタイプは周囲から大切にはされないなと。逆に勉強は苦手なけどこの子は大丈夫だなという子もいます。

 私は年始に高校の同窓会に出席しました。同じ高校を卒業しても…その後の人生は本当に皆色々でした。みんなすごく頑張って生きてるって事だけはよく分かりましたし、頑張って生きているからこそ堂々と同窓会にに来れるわけなんですが・・・。

 本当に入試でクリアしたからといって人生が安泰かというとそれは絶対に違うということを実感しました。そもそも入試の後の人生が長いわけで。。。とにもかくも後から振り返ってみて「ああ、自分はよく頑張ったな」「あの経験があるから今がある」と言えるようになれるといいですね。

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