草野心平さんの「雪の朝」という詩には次のような一節があります。
まぶしい 雪の はねっかえし。
青い。
キララ子たちは はしゃいで。
跳びあがったり もぐったりしての 鬼ごっこだ。
これを読むと・・・雪が降ったことを喜んで大はしゃぎする子どもたちの姿が目に浮かぶかもしれません。私自身、幼いころに雪が降ったら大喜びで鬼ごっこしたり雪合戦したりしていました。
しかし!!!実はこの「キララ子」は人間の子どもではなく「雪」のことなのです。つまり雪が太陽の光に反射してキラキラ輝いている様子を歌っているのです。は?と言いたくなりますね。
じゃあ、一体どうやってそれを判断するか?!ポイントは次の2点です。
➀詩とは作者の想いを比喩的に表現している!←文字通りにはとらないこと!
②テーマは題名がヒント!!
この2点をしっかり押さえておきましょう。例えば「外科医」という詩では、「ここは北極だ」「ぼくは雪の上でねなければならぬ」「かわいそうなペンギン」という表現があります。
詩の内容だけを見ると北極における動物の話?と勘違いしそうになりますが、実はペンギンとは自分自身、白熊が外科医・・・なのです。題名が示すようにテーマは「外科医」、外科医によって手術をされる自分について表現しているのです。詩の解釈はご用心。