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AI読みって?

 

 「AI読み」という言葉を知っていますか。『…のうち』『…以外』などの機能語が理解できずに、いくつかのキーワードと数字で『たぶんこれだろう』とする読み方だそうです。

 実際に次のような生徒がいました。社会の試験で「鎌倉幕府を開いた源頼朝の役職は?」という問があったそうで答えは「征夷大将軍」、別の機会に「鎌倉幕府における・・・荘園の管理や年貢の取り立てをする役職は?」という問が出ました。

 しかし「鎌倉幕府」「役職」という単語に反応してしまい文章をろくに読まずに「征夷大将軍」と書いてしまったとか・・・。きちんと文章を読む、厳密にいうと問の述語に対する主語は何か?を意識すれば自ずから正しい答え「地頭」と書けるはずなのですが。

 とはいえ、文章をきちんと読むことを苦手とする生徒が多く、本人は読んだつもりになってしまい結局何を聞かれているかが分からないケースが多々あります。

 しかもAI読みがダメか?と言われると一概には言えない部分もあるのです。というのが国語の長文においてはキーワード(何度も出てくる大切な言葉)をチェックする必要があり、その作業こそがまさにAI読みに重なるのです。

 ではどうすればいいのか?結論としては①AI読み(キーワードチェック)②主語と述語をしっかりと意識する、この二つの作業が大切です。これらを意識するとAI読みの長所を生かしつつ、ただしく文章を理解することが出来るようになります。ぜひ参考まで。

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