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理科に国語力?

 

 

 今日は諸所の事情から中学3年「理科」を指導しました。え?理科という声が聞こえてきそうですね・・・。先にも書きましたが諸所の事情が重なったのです。ちなみに生徒は通塾しており、理科に関しては計算問題等、分からないところは聞いてもいいそうですが基本的には自力で「暗記」するようにと言われるそうです。

 必死で暗記しようとするものの、その暗記が出来ないから・・・と泣きつかれた私。そりゃそうですよね。中学理科ともなるとそれなりに覚えることが多く大変です。しかも暗記のみならず「問われ方」で答えが違ってくるのが厄介です。「問われ方」・・・つまり「読解力」がないと解けないのです。

 例えばH(+)、OH(−)を含むイオン式については次のような問われ方があります。

①H(+)は何性ですか?・・・答え 酸性
②H(+)はどんな物質ですか?・・・答え 酸
③H(+)は陽極、陰極のどちらに集まりますか?・・・答え 陰極
(なぜなら+の電気を帯びているため−方向に引き寄せられるから)
④H(+)のイオンの名称は?・・・答え 水素イオン

OH(−)についても同様。つまりこのように一つの記号に対して4つの問われ方をされるのです。こうなると記号を暗記したところで問を理解していない限り絶対に解けないのです。まさに読解力・国語力を試されているのです。

 さすがに実際の科目としての「国語」ほどは難しくありません!!!少しだけ「何を問われているか?」に意識を向けてしっかりと読み込むことが最重要です。今後はますます「暗記」だけでは太刀打ちできない受験内容になっていきます。ぜひとも「読解力」といった「国語力」を身に付けましょう。

 

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