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サムシンググレート

  

 筑波大学名誉教授で国際科学振興財団バイオ研究所長の村上和雄(むらかみ・かずお)氏が13日、肺炎のため死去されました。村上氏は昇圧酵素・レニンの遺伝子の全暗号解読に初めて成功し、高血圧治療に貢献。

 また、生命の存在はダーウィンの進化論では十分に説明できないと考え、サムシング・グレートと呼ぶ存在を想定し自身の立場が「知的決定論者の意見に近い」と述べています。

 さて、このサムシングレートの存在については古代日本では当たり前の思想でした。【御堂関白の御犬清明等奇特の事「宇治拾遺物語」】では藤原道長は呪いをかけられたけれど、愛犬、陰陽師である安倍晴明のお陰で助かったという話が残っています。

 これが史実かどうかは別として、平安時代は言霊をはじめとした「目に見えない力」のことを重んじる傾向が強かったということを知識として入れておくことが大切です。

 また「走れメロス」(太宰治著)の中で「訳のわからぬ大きな力」という表現がありますが、まさに「目に見えない力」とは村上和雄氏の言葉を借りるならば「サムシンググレート」のことでしょう。

 現代の物理学においては「サムシンググレート」の本質?を解明されつつありますが、何はともあれ「サムシンググレート」の存在を古代から日本人は知っていた、認めていたことを知ることが国語の特に古文においては点数を左右します!!ぜひ参考まで。

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