文章の型

「なので」はNG?

 近頃・・・様々な文章、小論文の採点をしていると「なので(理由を表す)」という表現を多く目にします。と同時に、とっても違和感を覚えます。結論を言うと「なので」は話し言葉であり、書き言葉ではないのです。とはいえ、エッセイやビジネス本などといったいわゆる学術論文ではない文章では今や当たり前のように使われています。

 とはいえ、入試では場合によっては減点される可能性があります。そのため基本的には「なので」は使わないようにしましょう。ではどういう表現を使えばいいか?となった場合にまず思いつくであろう接続詞は「だから」があげられるでしょう。

 しかし残念ながら「だから」は△です。必ずしも×ではないのですが、正式には「そのため」「したがって」「それゆえ」「その結果」という表現が正しいです。とはいえ「それゆえ」なんて言葉を思いつかない、あるいは仮に思いついても堅苦しすぎると感じるかもしれません。

 一番しっくりくるのは「そのため」でしょうか。多くの表現を覚えて使う必要はありません。1つでいいので正しい表現を知り、使いこなせるようにしましょう。ちなみに先にも書きましたが正式な論文ではない限りは、さほど神経質になる必要はないでしょうし、実際に小論文でNGとされる表現をプロと呼ばれる人でも使っています。ぜひ参考まで。

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