「文章をしっかり読みなさい。答えは本文中にある」
こんなことを言われたからといって「ハイ、分かりました!」と素直に思える人が一体どれほどいるでしょうか?「しっかり」ってどんな風に?と思うのは私だけでしょうか?
「しっかり読む」、その方法こそが知りたいのです!と言いたくなります。「しっかり読む」方法は数多くありますが・・・。そのうちの一つが「作者の主張が2つ以上ある場合、始まりの文にチェックを入れる」ことがあげられます。具体的には➀、②、③と数字を付けるのです。
そうすることによって1つ目の書き出し、2つ目の書き出し等々をパッと見た瞬間に分かるようになります。上手な文章、つまり国語の教科書テキストに掲載されるような文章はほぼ間違いなく箇条書きになっています。
ですからまずは1つ目は・・・、2つ目はという表現があったらそこは必ずチェックしておきましょう。ちなみに次に紹介するのが実際にあったケースです。
(問)棒線の理由を次の2つにまとめました。( )に入る言葉を1つ目は45文字で書きましょう。2つ目は本文中から12文字で抜き出しなさい。
生徒は1つ目はどこからまとめるかを理解し、ちゃーんとできていました。が、が、が、2つ目の抜き出しは見つけることが出来ず、撃沈。そこで、先に書いたことを伝えて本人にチェックをさせた瞬間に「あ、分かった・・・」となりました。
書くとき、読むとき共に「主張の数」「どこからそれぞれの説明が始まるか?」を意識して、読解では必ず通し番号を付けましょう!