本日、2月21日は「漱石の日」。夏目漱石が1911年(明治44年)2月21日に、文部省からの文学博士号授与を辞退したことからそう呼ばれるようになったとされています。
夏目漱石をはじめとした、いわゆる文豪について分かりやすく書かれているおすすめ本はズバリ「日本文学のススメ」(関根尚著 学研 2015.3.31第一刷発刊)です。正直言ってこれを読むと文豪たちのイメージがかなり変わります(崩れる?)・・・・。
ドン引きしたことは、夏目漱石が猫が死んだときに自筆の死亡通知書を弟子に送ったこと。猫の死亡通知書をもらった側としてはかなりビビっただろなあと想像すると笑えます。と同時に夏目漱石のお茶目な一面に触れるとなんだか親近感すらわいてきます。
本人はいたって真面目で真剣だからこそ、後世の人間には笑えるエピソードなのです。本人が周囲を笑わせようとしているのではなく自然にごく普通にふるまっているからこそ周囲はクスッと笑えるのでしょう。
このように個性が強すぎると何かと周囲とぶつかることが多くなりプラス面ばかりではないでしょうが、少なくとも素晴らしい作品を生み出すための一要因でしょう。いわゆる「文豪」と言われる偉大な人も実は「普通の泥臭い人間味あふれるタイプだった」というのが興味深いです。