雑感

「足るを知る」考

 【「常に向上心をもって努力する」と「足るを知る」は全く正反対のように思えますが、どちらも人生をより幸福なものにするには大切に思えます。どう解釈されますか?】という意見をいただきました。 

 私は「常に向上心をもって努力する」と「足るを知る」が同時に存在するのではなく、順序があると思うのです。

①限界を設けずに常に向上心を持って挑戦する。

②自分なりの限界に気が付いたら、そこで初めて「見切りをつける」(足るを知る)。

③限界の基準を自分では気づかないときは第三者に意見を求める。

です。

 とはいえ「限界」の基準が物事、人によって違ってくるから話がややこしく、ケースバイケースです。例えば仕事や勉強において「まだまだ、まだまだ!」と必死で頑張って頑張って、それなりに成果が上がっても「いや、まだまだ~!」なんていうと病気や過労死につながります。

 病気治療に関してもそうです。「まだまだ・・・」と可能性にかけてあらゆる治療を!と意識を向けていると病巣がなくなる以前に、ほかの臓器や体力の限界が来てしまっていた!となりかねません。そうなるとある程度で見切り?を付けて緩和ケアに切り替えた方が本人にとって幸せだと思います。

 お金に関しても努力して努力して・・・何不自由ないぐらいの収入を得たとしても「まだまだ、まだまだ」と常に上しか見ないならば本人にとって幸せか?と首をかしげたくなるのです。

 結論としては「常に向上心を持つ」「足るを知る」の両方大切ですが①順番がある②「足るを知る」基準を設ける③基準を自分で設定できないときは第三者に意見を求める、以上3点が私に意見であり、常に意識していることです。

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© 2021 森下藍理 国語・文章・読書感想文指導講師