「おさん狐とめで鯛」という昔話があります。
(あらすじ)漁師さんが釣った鯛の眼玉をおさんという名の狐が吸ってしまいます。その為、売り物の鯛はすべて目が飛び出てしまいます。
責任を感じたおさんは目玉が飛び出た鯛を売りに出ますが・・・。当然売れません。困ったおさんは狐達の総元締めである伏見のお稲荷大明神にお願いすることにしました。
すると、お稲荷さんは「目が出ている鯛じゃから、『目出鯛(めでたい)』と言うて売り歩けば良い。コ~ン!」と告げたそうです。すると、目ん玉が飛び出した鯛は高い値段で飛ぶように売れました。
まさにこれぞ「言葉遊び」「言霊」だとつくづく感心します。私自身は物を売るというよりもサービスを売る仕事なのですが「言葉遊び」「言霊」をプレゼントを選ぶ時の基準として意識しています。
元教え子(30代後半)が去年結婚し、新婚ほやほや。賢い倹約家の彼女にクリスマスプレゼントには、彼女が好きな作家さんのお財布を!と思ってあれやこれやと楽しく吟味。
彼女のイメージや好みを考慮したときに最終的に「白地」と「黒字」で一瞬迷い、「黒地」のお財布を選びました!そしてカードに「黒字」になりますように!と一言付け加えることに。
若い子だから白い方がいいかな?いやいや、若いからこそ渋い黒の方がいい?と最後の最後まで迷ったので「シャレ」で決めました。プレゼント」は、選ぶ楽しみのみならず、相手の喜ぶ顔を想像する楽しみがありますね。