勉強法 雑感

船頭多くして・・・

 

 先日、高校入試の面接練習を依頼されました。面接ノートを作成し、中学校の先生方から何度も面接練習をすでに受けているという生徒。早速、面接の練習を始めました。

(私…面接官役)「この学校を志望した理由を教えてください。」

(生徒)「ハイ、私は中学2年生の時にこの高校の体験入学をしました。その際に、この学校では数多くの資格を取ることができ、○○資格や◇◇資格や・・・あれ?それから・・・」(目は常に上を向いた状態で泳いでいる。話し方は暗記した文章を棒読み・・・。)

(私)「ストップ!」「もう一度最初からやり直そう。」

 2回目は・・・前回、詰まってしまった部分はスムーズにいきましたが、いつまでたっても終わらない生徒の発言。①体験入学②資格試験に強い③野球が強い・・・とエンドレスなのです。あまりにも長いのでまたまた私は途中で切りました。

 実は一人の先生から「○○高校は野球が強いし、君は野球を続ける予定ならば、野球のことを志望動機で言うほうがいい」とアドヴィスをもらったそうなのです。それを素直に取り入れた生徒・・・。

 志望動機として頭の中のストックに、野球という話題を入れるのはOKです。しかし、脳内のストックを棒読みにエンドレスにするのはいかがなものか?と伝えました。

 そこで、まずは1つの志望動機をきちんと述べて、いったん話を切り、面接官から何か「ツッコミ」「質問」が入るのを待つ。少しの「間」に面接官からの質問がなければ「続き(2つ目以降)」を述べるように!とアドヴァイスしました。

 面接は一方的に自分の中にストックしたことを棒読みにする場ではありません。「暗唱したものを披露する≠面接」です。複数の指導者から指導を受けることは素晴らしいですが、下手すると「船頭多くして船山に登る(せんどうおおくしてふねやまにのぼる)」になります。

※「船頭多くして船山に登る(せんどうおおくしてふねやまにのぼる)」の意味は「指図するものが多すぎるとまとまりがつかず、かえってうまくいかないものだということ」。

 「自分は結局どうしたいか?自分にとってどれがベストか?」をきちんと自問自答して行動することが大切です。

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© 2021 森下藍理 国語・文章・読書感想文指導講師