雑感

良い質問と悪い質問

 私は職業柄、毎日多くの質問を受けます。質問を受けることは大歓迎なのですが・・・。時には「え??」と思うような質問、つまり「悪い質問」があります。良い質問と悪い質問の違いは、一言で表現すると「主体性があるかないか?」です。

 むろん主体性があるのが「良い質問」、主体性がなくぼんやりしているのが「悪い質問」です。具体的には

〇「課題(小論文)に対して、○○○と◆◆◆を書こうと思いますが、どんなふうにしてこの二つを関連付けるかが分かりません。」

〇「大まかな内容は△△と決めましたが、書き出しをどうすればいいか分かりません。」

 そう、これはきちんと自分で考えたうえで、分からない点を自分なりに分析、ピックアップしてから質問しているのです。それに対して

×「問3が分かりません。₀

 私としては「問3の何が分からないかが分かりません。途中までは分かったけれど後半から分からないのか、それとも最初から全く分からないのか?」などなど、脳内が「???」です。こういうタイプは最初から「考えることをしていない」「完全な人任せ」なのです。

 少しでもいいから解説を読んで、そのうえで例えば「解説では前から3行目がヒント…とありますが、なぜ3行目がヒントとなるかが分かりません。」「解説を読んだけれど、難しすぎて理解が出来なかったのです。」という風に言ってくれるならばこちらも理解できます。むろん「良い質問」です。

 もう一度言います!考えることを放棄して、最初から人任せ・・・という状態で「質問???」をすることは相手に対して失礼ですし、そもそもそれらを「質問」とすらいえないでしょう。仮に「質問」と言うならば「悪い質問」です。

 これは勉強に限らずあらゆる場面で言えることです。人に聞く前にまずは「自分で考える」ことを忘れないようにしたいものです。

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