国語勉強法

理解してから覚えよう!

 (その1)俳句や短歌の「句切れ」を全く理解できない!という中学生の話。「句切れ」について、参考書や教科書には「短歌や俳句において、意味や内容、調子(リズム)の切れ目のこと。句点(。)を打つことが出来るところ」とありますが、この説明だけでは分からないのは当然でしょう。

 見分け方としては「句切れ」≒「①倒置されているところ。②切れ字(「や」「かな」「けり」など)が使われることが多い。」と知っておくと中学生レベルの短歌や俳句では8割ぐらいは解けるはず。

 そこで生徒に「切れ字」ついて知っているか確認すると、「聞いたことがない」とのこと。おそらく学校で習ったのでしょうがスルーしてしまっているのでしょう。なにはともあれ、「句切れ」の見分け方を知らないことには絶対に解けないでしょう。

(その2)某高校生が古文文法のテキストを片手に「ラ変・・・あり、をり、はべり、いまそかり。ラ・リ・リ・ル・レ・レ・・・?!あれ?ラ・リ・ル・ルだっけ?」とブツクサブツクサと念仏を唱えていました。

 現代文では「動詞」=言い切りは「ウ段」と固定ですが、古典では「ウ段」以外に「イ段(あり、おり、はべり、いまそかり)」という例外があるということをきちんと把握せずして丸暗記しようとしていた生徒。

 言い切りが例外動詞「イ段」がある!と、きちんと認識すれば自動的にラ変の終止形が「り」になるのは当然と言えば当然だと理解できます。

 つまり「ラ・リ・リ・・・」「ラ・リ・ル・・・」で迷ったら原点(言い切り)に戻れば速攻で解決します。最低限の知識やルールをし知ったうえで暗記することが大切だと思えるエピソードでした。

 

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