勉強法

背景を知る!

 【大手予備校・代々木ゼミナールによると、今回のセンター試験では、共通テストを意識したとみられる問題も散見された。 「国語」の漢文では、漢詩の中で表現された住居や周囲の景色について、四つのイラストから正しいものを選択する問題が出た。】(2020.1.18付けヤフーニュースより抜粋)

 今までとは出題傾向が変わると受験生はかなりびっくりしたことでしょう。そして今回の(といっても今年で最後ですが)試験をきっかけに「時代背景や文章から情景を読み取るといったことを意識する勉強の必要性を実感すると思います。

 ちなみに「時代背景」「情景を文章から理解」等々は大学受験のみならず高校受験&文学を理解するうえでは必須なのは以前からずっと変わっていません。例えば「別れ」に関する漢詩。「黄鶴楼にて孟浩然を広陵に之くを送る」(李白)や「元二の安西に使ひするを送る」「臨高台 黎拾遺を送る」(王維)はすべて友人との別れを惜しむ気持ちが書かれています。

 でも現代の中高生がテーマについての4択では「友人との別れを惜しむ、悲しむ」と「友人の栄転を喜ぶ、期待する」でかなり迷うのが現実なのです。およそ半々での正答率で、正解した生徒も「迷った・・・・」と口をそろえます。正解は先にも書きましたが「別れを惜しむ」です。

 確かに友人の「栄転を喜ぶ」という気持ちもあったでしょう。でも今とは時代が違うのです!飛行機、列車、バス、車といった交通手段が発達しているわけではない時代、しかも日本の何倍もの国土面積を誇る中国大陸。一度別れると二度と会えない可能性が高いのです。そう考えると「別れを惜しむ、悲しむ」>「栄転を喜ぶ、期待する」という図式が成り立つことを理解できるでしょう。

 また、昔の文学作品を読んだ中高生たちは「理解できない」と口をそろえることが多いです。「理解できない」のが悪いのではなく、昔の「名作」を読むことによって、その作品が書かれた時代背景のことを知る、思いを馳せるということが大切なのだと思う今日この頃です。

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