雑感

正論について(2)

 私は・・・人から意見を求められた場合、時と場合にもよりますが、一般的な正論はあまり伝えません。例えば良くある質問と模範解答を次に例として挙げます。

保護者「子供が行きたい高校(レベルはいまいち)と親が行って欲しい高校が違いますが、どうしたらいいでしょうか?」

模範解答「勉強するのは子供なので、子供が行きたい高校に行かせてあげてください。」

 この会話の前後には色々と家庭の事情などなどが盛り込まれるのでしょうが、それでも最終的な模範解答は「子供が行きたい高校」というパターンがほとんどです。☜教育関係の方のブログやメルマガ等々に関して言うと。

 勿論、模範解答は正しいです。が、が、が、果たしてそうなの?この模範解答があてはまるパターンっていったいどのくらいの割合だろう?という天邪鬼精神がムクムクと頭をもたげてくる私です。

 確かに子供が確固たる理由を持っているならば親は迷わず応援するでしょう、つまりわざわざ専門家と呼ばれる人に相談はしないと思うのです。また諸所の事情が許し「子供の意見を尊重」し成功した先輩親たちは自信を持って「(たとえレベルが低くても)子供が行きたいところへ」と言うでしょう。

 でも、もしも子供が「○○校に行きたい」の理由が「単に勉強が楽そうだから」「大した勉強しなくても入れそうだから」「仲良しの友だちがいるから」だったらどうでしょう?高校卒業後のことを視野に入れず「今が楽」であればいいという思惑だったら・・・。

 親が無理強いするのはタブーですが、少々背伸びするぐらいならば親が子供に高めのレベルを勧める価値はあると思うのです。人間は環境に左右される生き物ですから周囲が頑張るタイプが多い学校と、そうではない学校とを比べると、周囲が頑張るタイプが多い学校を子供が希望する学校よりもレベルが高いとしても希望するのは当然でしょう。

 生き方等の選択においては一般的な模範解答はあまり気にしなくてもいいと言いたいです。ただし、模範解答から逸脱するときは「それなりの覚悟」を持つことが大切ですが。

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