指導者として、自己アピール型の入試対策や小論文を見ていると、多くの生徒が同じワナに陥っていることに気づきます。
それは「活動報告やあらすじを8割書いてしまう」という現象です。本人たちはそんな気は全くありません。しっかりと「感想」「自己アピール」を書いている「つもり」です。
しかし、「課題文には活動を具体的に書かなくてはならない!」という思い込みから、無意識のうちに「何をやったか(What)」の説明に熱中してしまいます。
いやいや、評価者が本当に知りたいのは「何をやったか」の表面的な説明ではないのです。知りたいのは本人の「分析力」や「プロセス」「感じ方」なのです。
例えば、読書感想文ではあらすじが長々と続いても読者はうんざりします。それよりも「この本のテーマは何か」を要約し、「そのテーマが自分にどう影響したか」を分析する文章が求められます。
自己アピール文も全く同じです。活動報告をグダグダ書くのではなく要約すること。審査員は多忙で、複雑な活動内容を延々と読む時間はありません。
頑張ったプロセスを増やして読んでもらうことで受験生の思考力、課題解決能力、人間性が試されるのです。
例えば「リーダーとしてチームをまとめた」という結果だけではなく、「意見対立をどう調整したか」「挫折をどう乗り越えたか」という「分析と行動のプロセス」に焦点を当てて初めて評価者に伝わります。
無意識の「説明したい衝動」を抑え込み「要約」「分析」に集中しましょう。それが高評価、合格への最短ルートです。