「授人以魚 不如授人以漁(人に魚を与えるより、魚の釣り方を教えよ)」— この格言は、自立を促す教育の究極の正論です。
しかし、正論であるがゆえに教育の現場ではそのまま適用できないという現実に直面します。
知識を伝える側は、釣り方を教える前に、あえて「すぐに魚(答え)」を伝えることもあります。これは、生徒に「わかった!」「楽しい!」という成功体験を先させることによって「もっと知りたい」という学習意欲を引き出すためです。
とはいえ、それ以前にどれだけ知恵を絞り、あれやこれやと魚を与えて見たり、釣り方を教えたとしてもどうしようもないこともあります。
それは、教わる側の「聞く耳を持たない」状態、つまり幽体離脱状態です。教わる側がやる気がなく、心ここに在らずの状態では、格言はただの空論でしかないのです。
どんなに高性能な機械(教え)があっても、電源(やる気)が入っていなければビクともしないのと同じです。
まずは電源が入っているかどうかを確かめなくては始まらない・・・。正論の実現は、教える側の努力だけでなく、教わる側の心構えにもかかっているとつくづく感じる今日この頃です。