古文 国語勉強法

古典暗唱の方法

 

 

 中学2年生以降には、いわゆる有名な古典を学ぶ機会が多く「暗唱」を課す中学校が多いです。例えば「平家物語」「枕草子」「奥の細道」の冒頭部。

 どの生徒もブツブツと声に出して練習し、必死に頑張っている様子を何度も目の当たりにしました。一生懸命頑張っているにもかかわらず、ふと度忘れしたり一文字違ったりというのは日常茶飯。

 では、どうすれば短期間できちんと間違えずに覚えることが出来るでしょうか?「情景を思い浮かべながら暗唱する!」これに尽きます。無秩序にブツブツと何回もお経のように唱えたとしてもすぐに忘れてしまいます。

 視覚(目で文字を追う)と聴覚(耳で自分の声を聴く)をフル活用させてもイメージがわかないことには、なかなか印象付けられないのです。枕草子の冒頭部は色彩豊かな情景が描かれているのでイメージをしやすいので、ぜひ挑戦して下さいね。

 平家物語は後半部分が覚えにくく、前後を逆にしてしまうことが多いですが、そういう場合は映像イメージというよりも「夢」から覚めると(ただ春の夢のごとし)⇒さーっと「風」が吹いてきてちりが飛んだ(ひとえに風の前のちりに同じ)といった具合でイメージを工夫しましょう。

 また、リズムよく暗唱することを意識することも大切です。現代語と若干言い回しが違うからこそ、正しいリズムを身につけないと意味不明になってしまいますし、古典は対句になっている場合が多いからです。ぜひ参考まで。

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