文章の型 雑感

形容詞の使い方に注意!

  

 突然ですが次の文章を見て下さい。

「今日、学校で花子ちゃんとお喋りして、楽しかったです」

「暖かい日でお出かけをして、うれしかったです」

「図工の時間に、お絵描きをしておもしろかったです」

 

 いかがでしょうか。小学生らしい文章だな、幼稚な文章だなと思われたでしょう。なぜそうなるのか?それは。。。「楽しかった」「うれしかった」「おもしろかった」、つまり「楽しい」「うれしい」「おもしろい」という「形容詞」が原因なのです。え?形容詞を使ってはいけないの?という声が聞こえてきそうですが、使い方に工夫が必要なのです。

 形容詞は、書き手が経験したことを通して抱いた感情や感動です。しかし、文章の読み手は書き手と同じ経験をすることはできません。ですから形容詞だけを書いても、ちっとも伝わらないのです。

 本来ならば具体的に「なぜ楽しかったのか」「どう感じて嬉しかったのか?」という「理由」が必要なのです。例えば「花子ちゃんと、共通の話題で大いに盛り上がって楽しかった」「図工の時間に好きないように書いていいと言われたので大きなオムレツをネズミがかじる絵をかいて、おもしろかった」

と言った具合に書くと読み手に書き手の気持ちが伝わります。ちなみに・・・意外と自分では気づいていないだけで「出来事+形容詞」という文章を書いている大人が多いです。時系列で起きたことを延々と書いて最後に「楽しかった」と終るパターン。

 正直言って・・・読んでても全く面白くないです。形容詞の前にそう感じる「理由」を入れることを意識しましょう。国語の試験に用いられるような名文、小説における形容詞にはきちんと理由が用いられています。ぜひじっくり観察してみてくださいね。

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© 2021 森下藍理 国語・文章・読書感想文指導講師