対比

対比を見極める

30点!

この数字を見ると皆さんはどんな風に感じるでしょうか?ちなみに100点満点のうち30点です。「ギリギリ赤点ではない!」「え?何この点数。悪い~。」といった意見が大半でしょう。決して「良い点」と思う人はいないでしょう。

ではこれが平均点25点のテストにおいて30点となるとどうでしょうか?「おおっ、平均点超えてる。ウンウン。まあまあだね。」という感想に変わることでしょう。つまり、「何と比較するか」によって人の捉え方が違ってきます。

それゆえ、人に何かを伝えたいときは「主張」が際立たせるために「対比」「比較」することが大切なのです。それらを利用した物としては「値段」です。元々9800円の価値の物を「今だけ9800円!日頃は14800円。」といった具合に購買意欲をそそるのです。

さて以前に担当した生徒さん。当初は数学が一桁、次のテストで20点近く、先日のテストでは30点になりました。(諸所の事情から国語以外も指導していました。)週に1度の指導、日頃は全くといっていいほど勉強をしない生徒にとっては「一桁」☞「30点」は、正直言って「快挙」です。

でも保護者さんは「全く成果が表れない!そろそろ成果を!」というのが口癖で毎回エンドレスに子供に対してお説教。保護者の名誉のために申し上げますと、決して指導者である私のことを責めているのではありません。それでもモードが下がる私、ましてや当の本人はいかばかりか?と思わずにいられません。

保護者は「平均点」と比べているので「成果が出ない!」と思うのしょうが、今までの状態や超短い勉強時間等々を考慮すると「以前」と比べると「成果」が出ていると思うのですが。何と比較するかによって評価が違ってくる・・・だからこそ私達は正しい冷静な判断を心がける必要があると実感します。

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