こんな話を聞いたことがあります。ある知人のお母様は、がんを患っていました。病気が進行する前に、元気なうちにと手術を受けました。手術そのものは成功し、がんは取り除かれました。
しかし――その後、全身が一気に弱ってしまい、2か月後に亡くなってしまったのです。局所の病気は治った。しかし命を落としてしまった。これはとても皮肉で、悲しいパターンです。
このお話を聞いて、私は受験勉強における「苦手科目克服」について考えさせられました。もちろん、苦手を克服しようと努力することは素晴らしいことです。
しかし、苦手な1科目にばかりエネルギーを注ぎ込みすぎて他の科目が手薄になり、結局全体の成績が下がってしまう――そういう本末転倒なパターンもよくあるのですが国語に関しては話が違います。
国語は「土台」になる科目国語の力、特に「読解力」は、あらゆる科目の根っこにある力です。数学の文章題、理科や社会の問題文、英語の和訳や要旨把握・・・これらすべてに、読解力は必要不可欠です。
つまり、国語を勉強することは「局所」ではなく「全体」に影響を与えることになるのです。苦手な1科目に時間を費やして他をおろそかにするのとは違い、国語の基礎をしっかり固めることは全体を底上げする「投資」になるのです。
もちろん「国語だけやっていればいい」とは言いません。読解力や文章力は一朝一夕で身につくものではありません。しかり、しっかり積み重ねていけば確実にあらゆる教科で効果を実感できるようになり土台がしっかりしていれば、他の科目もきっと伸びていきます。
ちなみに、局所を直して・・・全体をダメにするというのは、まさにまさに先日の私!パソコンの不具合を直すべくしていろいろといじっていたところ、目の前のトラブルは解決しました。が、が、が、ほかの部分がダメになってしまい、結局、業者さんに全体を直してもらいました。はーっ。