「ちゃんと読みなさい」「何回も読みなさい」「答えは本文に書いてある」・・・・これらは、国語の問題を解けない時や解き直しをする際に指導者や大人たちが口にする台詞でしょう。
私自身、幼いころにこの言葉を何度かけられたことでしょう。そしてそのたびに私は思うのです。「ちゃんと読んでるけれど、分からないから困ってるんだよ」「そもそも『ちゃんと』ってどんな読み方?」と。←いや~~なんて正直な(笑)、可愛げのない子だったのでしょう(爆笑)。
だからこそ!!!私は生徒には「何回も読みなさい」「ちゃんと読みなさい」などとは言いません!!そうではなく「読み方」を伝えます。その「読み方」とは文章構造、文の構造について細かく分析する読み方です
例えば「~という」という表現は実は「言いかえ」の表現なのです。今や国語の骨組みとして①言いかえ②対比③理由、この3点は国語の専門家であれば何らかの方法で発信していますし、国語を勉強している人は「聞いたことがある」「知っている」内容でしょう。
これらの骨組みで、まず学ぶのは「接続語」でしょうが、実は接続語だけでは不十分。先にも書きましたが「~という」表現、意外と多く出てきますし、これが「言い買え」表現だと知っているだけで文、文章の理解度がグーンとアップします。
(例)国語という科目・・・国語≒科目
(例)愛のムチという名のしごき・・・愛のムチ≒しごきの名前
(例)教師という仕事・・・教師≒仕事
このように「~という」表現で前後の単語をイコールの関係で結び付けているのです。こういう細かいことを分析して、理解して読むことこそが「ちゃんと読む」なのです。「ちゃんと読みなさい」という前にこういったことを指導する側は理解すべきだろうと思う今日この頃です。