私は常日頃、生徒たちに「自分の欠点や課題に気づいた瞬間に実は成長が始まっている。」と伝えています。
これは単なる励ましではなく、脳科学的な裏付けがある事実です。それは脳の「RAS(ラス)」という機能が関係しています。これは膨大な情報の中から「自分にとって重要な情報」だけを拾い上げるスクリーニングシステムです。
例えば、こんな経験はありませんか?
- 洗濯機が壊れた途端、毎週入っていたチラシの「洗濯機特売」が目に飛び込んでくる。
- 欲しい車ができた瞬間、街中でその車ばかりが走っているように感じる。
- 騒がしい場所でも、自分の名前を呼ばれた時だけは「スッと」耳に入ってくる。
これらはすべてRASの働きです。情報は常にそこにあったのに、脳が「重要だ」と認識して初めて「見える」ようになるのです。
これは成長においても同じです。自分の課題を「これだ!」と自覚した瞬間、脳のフィルターが切り替わるのです。それまで見落としていたことや、自ら取り組むべき課題のヒント、国語の長文において知りたい情報が突然に目に入ってくるように感じるのです。
まずは「気づくこと」「気づかせること」に私は焦点をあてています。