小学生の頃、私はピアノを習っていました。田舎だったこともあり、先生は生徒の家を回って教えてくださっていました。
やがて効率化のため、近所の生徒が一軒に集まり順番にレッスンを受ける形式に。当然、待ち時間が生まれます。その間、先生は決まってこう言いました。
「楽譜を読んでてね」。
幼い私は律儀に「ドー、ソラ、レ」と頭の中で音符を追いました。が、が、が、音もリズムも伴わない「文字としての音符」は、当時の私にはほとんど無意味・・・。
ただただ、本当に「一文字一文字読んでいただけ」だったのです。 思えば、あれはかなり苦しい時間だったなと思います。
そして最近、これと全く同じことを自分がしてしまっていたことに気づき、反省しきりです。
ZOOM授業でホワイトボードにヒントや答えを書き、「ここを写してね」「〇ページのここから音読してね」と伝えるのですが、どうしても伝わらない生徒がいるのです。
理由は単純です。「やるべきこと」だけを言われても動けないタイプがいる、ということなのです。かつての私と同じです。
最初の一文を一緒に読むといった見本を見せて、初めて伝わる生徒もいるのです。そこに気づけなかったことを猛省し、自分だけ分かっている状態に陥らないように今日からまた、丁寧な授業を積み重ねていきます。