小論文

言葉の奥を読む添削指導

 小論文の添削をしていると、時折「惜しい!」と叫びたくなる瞬間に立ち会います。

 先日、「移民受け入れの是非」という課題に取り組んだ生徒がいました。 文字数も構成も完璧でした!

 しかし、中身を読んでズッコケそうに……。 「移民が来れば文化が多様化し、海外からの旅行者も増える」というのです。

 いやいや、ちょっと待って。 なぜ課題が「観光客」でも「留学生」でもなく「移民」なのか。 そこをスルーしては小論文としての勝負は始まりません。

 「移民」とは、その地に根を張り、生活を営み、共に社会を作る存在なのです。 単に遊びに来る人や一時的に学ぶ人、命からがら逃げてきた人とは、背負っている背景も、受け入れ側に求められる覚悟も全く異なります。

 言葉の表面だけをなぞっていては本質には辿り着けません。 「なぜこの言葉が選ばれたのか?」という言葉の奥を覗く訓練が不可欠です。

 なんて偉そうなことを言いつつ、実は私も日々特訓中です。 知人のブログが「結局、何が言いたいんだ?」のオンパレードで(苦笑)。

 行間を読み、意図を推察する高度な脳トレを強制的にさせられています。表現力とは、語彙の多さではなく思考の深さです。 生徒と一緒に私も「言葉の裏側」を磨いていこうと思います。

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