バレエの世界でも塾の世界でも、耳にする「生徒の囲い込み」。 手塩にかけて基礎を教え、成長を見守ってきた自負があるからこそ、 他の指導者の元へ行く愛弟子に対して複雑な思いを抱く。
むろん、人間としてそういう感情を抱くのは当然だと思います。でも、良ーくよーく考えたら「この子の未来を、私の狭い世界の中に閉じ込めておいていいのか?」と私は思うのです。
最近、教育業界ではないのですが、完全独立を目指して頑張って仕事をしている方々から「飼い殺しにされている」と相談を受けます。彼女たちは私(森下)だったら快く送り出してくれるよね?思うからこそ胸の内を打ち明けてくれます。
そして、そんな相談を寄せる人ほど、実は自分が逆の立場になったとき、 相手の飛躍を心から喜んで送り出せる、愛情深いタイプなのです。
教育のゴールは指導者の実績を作ることではありません。 自分が関わった人たちが自分の足で立ち、より広い世界へ羽ばたいていくことです。
一番大切な基礎を教えたという自負があるのなら、なおさらのことです。 どこへ出しても恥ずかしくない「根っこ」を授けた自分を信じればいいと思うのです。
私は、本人の可能性を信じ 「ここがゴールではなく、あなたの通過点になれたことが私の誇り」と笑って送り出したいし、そういうタイプが増えるといいなとふと思う今日この頃です。