先日、海外の銀行に預けていた資金を引き出そうとしたところ「監査中で引き出せない」と言われました。幸い少額だったので実害は少なかったのですが、驚いたのは担当者の言葉でした。
「大きなお金を動かしている人ほど冷静で、苦情もほとんどありません。逆に、少額の方ほど激しいトラブルになりやすいです。」
この話を聞いて、ある有名なエピソードを思い出しました。エンジントラブルで機体が引き返す際、ファーストクラスの客はCAを気遣い、ビジネスの客はいらだち、エコノミーの客はCAにつかみかかった……という話です。
もちろん、生活がかかっている切実さの差もあるでしょう。しかし、それ以上に「心と経済の余裕」が予期しない事態への対応の差になるんだと痛感しました。
これって、教育産業でも同じです。親御さんの精神的・経済的な余裕がそのまま教育への向き合い方や対人態度に反映されているなあと思うのです。
余裕がある層は短期的な成績のアップダウンやその他に一喜一憂せず、長期的な視点で「今できる最善」を判断します。一方で余裕がないタイプは目の前のことで一喜一憂、攻撃的になり、結果として状況を悪化させる負のループに陥りがちです。
窮地に立たされた時こそ、その人の「真の余裕」が試されるんだなあと。私自身も、どのような状況下でも冷静さを保ち、相手を気遣えるだけの「心の広さ」を持ち合わせていたいものだと改めて思う今日この頃です。