雑感

正論ほど怖いものはない

  突然ですが・・・いかにも見た目からして頑強で、 めちゃめちゃ健康な人が

「健康維持をするためには乾布摩擦がいいよ。さらには冬でもあえて薄着で過ごすのがいいよ。」

言ったとします。それを信じて、ものすごく虚弱体質の人が乾布摩擦、薄着を実行したとしたらどうでしょうか?おそらく体調を壊すでしょう。下手すると長期寝込んでしまう可能性もあります。

 実は勉強も全く同じです。基準が違う人の正論ほど怖いものはないと私は思っています。例えば、私が目の前の生徒に古文の知識があまりにも足りないから古文単語の単語帳を購入して覚えるように私が勧めたとします。

 しかし、目の前の生徒は「いや、○○先生が単語はしなくてもいい。これだけやってればいいと言いました。」と某テキストを見せるのです。確かに勉強が得意なタイプであれば、テキストを隅から隅まで徹底的にしっかりと学習するでしょうから必然的に単語も身につくでしょう。

 でも少なくとも目の前の生徒は本当に知識ゼロ、やる気もゼロに近い…状態なのです。思わず私は「じゃあ、今、手元にあるテキストをしっかり完璧にできた?できる?できていないから、さっきの問題をことごとく単語が分からず解けなかったよね。」と強く言ってしまいました。

 つまり「これだけやっていれば十分」だとか、子育てにおいて「信じて待つ」なんていう正論、さらに言うならば、いわゆる勉強できる子は「僕は私は親から勉強するよう、 言われたことがない。」などのセリフ。

 これ、言葉通りに受け取ってしまうとどうなるでしょうか? 想像はつくと思います。大抵の子はますます 勉強しなくなり 親のフラストレーションはどんどん溜まる一方で険悪ムードが漂うことでしょう 。

 本当の一握りの子は自主的に勉強したり行動します。そしてそういうタイプが大人になると「僕は(私は )自分でやったから・・・。だから子供も自分でできるはず、やるべき」とか言うんです。

 それはあくまでその人の基準です。自分の基準で相手にものを言う場合は本当に気をつけないと結果が望む方向どころか逆方向にまっしぐら・・・になりかねません。自戒を込めて。面白い記事を見つけたので貼っておきますね。

https://resemom.jp/article/2023/10/30/74391.html

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