受験指導の現場では「あの先輩も逆転合格したから大丈夫!」「最後に伸びて合格した子もいる」と励ます場面が多くあります。
しかし、それはもしかすると「勝ちに不思議の勝ちあり」という、偶然や運が味方した結果かもしれません。
本当に受験の教訓が詰まっているのは、北予備校などが公開している「不合格体験記」だと私は考えます。なぜなら、そこには野村克也氏の有名な言葉、「負けに不思議の負けなし」が凝縮されているからです。
http://kitayobi.com/kitayobi/failure/
合格体験記を読んで自分もあやかれるかも?という発想よりも不合格体験記を読んで明確な敗因が自分にも当てはまっていないかをチェックするほうが絶対に今後の伸びに影響します。
例えば「インプットばかりでアウトプットを怠った」「弱点科目を現実から逃げて放置した」「体調管理を軽視した」など、失敗談には誰もが陥りがちな共通の落とし穴が具体的に記されています。
指導者側も「奇跡の逆転」で生徒を鼓舞しがちですが、再現性のない成功談より再現性のある失敗談こそが最も確実で安全な指標となります。
合格のために何をすべきかを知る以上に何を「してはいけないか」を知ること。不合格体験記こそが最高の教材だと私は思います。