私は「国語以外は教えない!」と決めてから2年近くになります。しかし先日、ついにその決意を自ら破り、臨時で英語を教えることになりました。
その生徒さんは、5年間も塾に通っていたのに英語が全く分からないとのこと。高校で30年以上教壇に立っていた先生の体験授業を受けたものの「分かりづらい」と断念したそうです。
そんな状況で、気心知れた私に助けを求めてくれました。初回のレッスン後、「やっぱり先生は違う」「先生大好き」という嬉しい言葉をいただけました。ヤッター!
ではなぜ、私はうまくできたのでしょうか?これは、体が弱っているときに有名シェフが作った豪華なフランス料理よりも、梅干しの入った温かいおかゆの方が美味しく感じられる・・・というのと似ています。
良かれと思って相手が受け取れる以上のものをガンガン与えようとしてもそれは逆効果です。どれだけ素晴らしい知識や技術を持っていても「相手が今どんな状況なのか?」を的確に見極めなければ、何の意味もありません。
勉強を教える側にとって一番大切なのは、この「相手の状態を見抜く力」だと改めて実感しました。
知識やノウハウを押し付けるのではなく、相手の心に寄り添い本当に必要な「おかゆ」を差し出す。それがベストの指導法であり、最短で結果が出るものだと改めて感じました。