草野心平さんの「雪の朝」には、こんな印象的な一節があります。
まぶしい 雪の はねっかえし。
青い。
キララ子たちは はしゃいで。
跳びあがったり もぐったりしての 鬼ごっこだ。
読んだ瞬間、子どもたちが雪の中で鬼ごっこをしている情景が目に浮かんだ人も多いはず。私も、幼いころに雪合戦をした記憶がよみがえりました。
でも、実は「キララ子たち」とは人間の子どもではなく、「雪」そのものを表しているのです。太陽の光を浴びて、キラキラと跳ね返る雪の粒たち。まるで無邪気に遊ぶ子どもたちのように描かれています。
「え、そんなの分からない!」と思った方。実はヒントはちゃんと詩の中にあります。ま
まず、詩は比喩の世界。言葉通りではなく、「何をたとえているのか?」を読み取る必要があります。
そしてもう一つ、「雪の朝」という題名が大きなヒントなのです。「雪」が主役であることは題名から示されていたのです。
詩には、他にもたくさんの比喩が隠れています。たとえば「橋」は人生の節目、「ドア」は進路の選択、「山」は試練や成長の象徴として使われることがあります。つまり、詩の中に登場する風景やモノは、ときに青春そのものを象徴しているのです。
詩を味わうとは、「言葉の奥」にある作者の思いに触れること。目に見えないものを、言葉で感じる練習になるのです。