国語勉強法

関連付けると楽しい3人

 今年も特例として中学3年生の生徒、一人だけに国語以外の科目を教えています。先日、英語の文法の問題集を見て私は愕然としました。なぜなら情報がバラバラに載ってるからです。

 例えば助動詞 のmay,「してもよい、かもしれない」という意味を2つとも書いてくれればいいのに、なぜか違うページにそれぞれが書かれているのです。また「May  I  help  you ?(いらっしゃいませ)」も紹介されている方が絶対に記憶に残ると思うのですが、全くそれは書かれていない・・・。

  実はこれは国語のテキストにもよく見られるパターンです。せっかくならば関連付けで覚えた方が楽しいし、記憶に定着すると思うのですがなぜかバラバラになってるのです。

 逆に言うと関連付けた情報を提供するのが私たちの仕事!!とばかりに大張り切りの私。英語の助動詞はもちろんのこと国語では漢詩について生徒に3名を紹介しました。

 その3名とは、詩聖と呼ばれている杜甫、詩仙の李白、「春眠暁を覚えず・・・」の書き出しで有名な「春暁」の作者、孟浩然です。詳細は授業で話していますが、杜甫の無常観は「方丈記」の作者である鴨長明や「奥の細道」の作者である松尾芭蕉へと受け継がれており、国語では絶対に知っておくべき人物です。

 また、杜甫と比べられるのが李白・・・。李白は「黄鶴楼にて孟浩然の広陵に之くを送る」の作品が有名です。このタイトルに登場する孟浩然こそが有名な「春暁」の作者なのです。「春眠暁を覚えず」はまさに今の時期に使う慣用句となっているぐらいに有名な言葉。

 「春眠暁を覚えず」という言葉だけが有名になっていますが、作者、さらには作者である孟浩然と李白が友人同士だったと知ると、味気ない、学ばされている「漢詩」が少し楽しく思えるでしょう?何事も関連して覚えていくと理解が深まり、しかも興味がわき一石二鳥です。ぜひ参考まで。

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