雑感

声の高さで見抜かれた

 先日、夕方18時にかかってきた電話での出来事です。

 第一声で「寝てました?」と聞かれ、思わず心臓が跳ねました。 「まさか、この時間に」と笑って誤魔化したものの、 相手は「お昼寝してました?」と確信めいた口調で続けます。

 実は、電話の10分前までしっかり「うたたね」をしていたのです。 自他ともに認める「耳がいい」その方は、 私の声のわずかな高低や寝起きの喉の緊張感、 あるいは呼吸の深さを一瞬で聞き分けたのでしょう。

 さて、この場合にふさわしい漢字は「聞く」なのか「聴く」なのか?

  ちなみに音を捉えるのが「聞く」ならば、 注意深く心を寄せて変化を察知するのが「聴く」です。 聴診器の「聴」という字が示す通り、声から体調や心の機微までを診るような鋭い感性。

 隠し事のできないその「聴力」にはビビるというよりも敬服してしまった夕暮れの一時でした。 皆さんも電話の前のうたたねには、くれぐれもご用心を!

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