先日、ベテラン美容師さんがこんなことをおっしゃいました。
「僕は髪の毛の相談ではなく、診断をしているんです」
相談は悩みを聞くこと。 診断は、状態を見極め、解決のための具体的な処方箋を出すこと。 この二つの言葉には、プロとしての決定的な「差」があります。
たとえば「髪の毛の傷みが気になる」という悩みに対し「お手入れを頑張ってください」と返すのは単なる相談への返答です。 しかし、これでは私たちは「何を、どうすればいいか」分からず困ってしまいます。
今の髪の状態には、どの成分のシャンプーが必要なのか。 ドライヤーの角度はどうすべきか。 個々人の状態に合わせた「具体的な具体策」の提示こそが診断です。
これは、教育産業においても全く同じことが言えるのではないでしょうか。 単に「答え」を教えることは誰にでもできます。
しかし、その子のつまずきの原因を正確に診て、 今のレベルに最適な指導法を提示できるのは本物のプロだけです。
「相談」という安易な言葉に甘んじることなく、 相手の未来を変える「診断」ができているかと自問自答させられました。素晴らしい刺激をいただいた、ある日の気づきでした。