中学数学で因数分解を学ぶと必ず出てくる計算式が次のようなもの。
97×103を工夫して解きなさい。
(100-3)×(100+3)=100×100-3×3
=10000-9
=9991
真面目に97と103を計算する人もいるかもしれません。暗算が得意なタイプならパッと答えが出るかもしれませんが、大半の人にとっては工夫して計算する方が楽でしょうし、工夫して計算することを求められています。
このように数学では「いかに効率よく、尚且つ、ミスが少なくなるように」が重視されます。にもかかわらず、なぜ国語では「工夫」という名の「テクニック」を駆使しないのか?嫌われるのか?といつも不思議です。
「飛ばし読みはダメ」「しっかりと精読」と主張し、いわゆるテクニックを嫌う指導者が一定数います。私は思うのです。むろん言っていることは正しい。けれど・・・テクニックをうまく使いながら読むことこそが「精読」につながると。
ただし、ここで問題が!正直言って「精読」を伴う「テクニック」は参考書や問題集を買ってきて自力でがんばってもなかなか体得出来ないです。F式国語、Rエンジン、その他もろもろを親子でやってみたけれど全然でした、と数多くの保護者が言っています。
私は「基礎だけにこだわる」、「テクニックだけにこだわる」共に反対です。「精読」&「テクニック」の両立こそが理想だと信じて、いかにしてそれらを伝えるかと日々頑張っています。