最近、はまっているのが沖縄出身の芸人さんがご自身の祖母(ユタ・・・いわゆる拝み屋さん)について語るユーチューブ。
彼の番組の中には何度となく「マブヤーを落とす」という表現が出てきます。これは、ショックを受けた際、魂を落とすことを「マブヤーを落とす」と沖縄ではいうそうです。
これって・・・古典の授業で触れる「古代日本人」の感性とそっくり~~~と興奮気味の私。古代、魂は肉体に定着せず、ふとした拍子に外へ漏れ出す「遊離魂」だと信じられていました。
その最たるきっかけが「くしゃみ」です。鼻から魂が飛び出すと考えられ、 それを防ぐために「くさめ(休息命)」という呪文を唱えたのが、今の語源です。
沖縄のマブヤーも、驚きやくしゃみで体から離れます。 これを取り戻す儀式「マブイグミ」で最も重要なのは、本人の「名前」を呼ぶこと。 ここに、日本古来の「言霊(ことだま)」思想が色濃く息づいています。
昔の人は、言葉を単なる音とは考えていませんでした。言葉には力があり、魂に直接働きかけると信じていたのです。だからこそ、人は声を出し、言葉でつなぎ直そうとしたのです。
マブヤーも、くしゃみの魂も、言霊も、すべて「人は言葉によって立て直される存在だ」という昔からの知恵なのです。ふとした言葉が誰かの魂を救う。そんな古の知恵を大切にしたいものですね。