雑感

不便さが読解力を育てる

 先日、大学生のレポートを手伝ったときの会話が印象的でした。

「AIに言い回しやまとめ方をお願いした」と学生。もちろん、丸写しは不可なので、AIに作ってもらった文章を工夫して使っているわけです。

彼女は私に言いました。

「AIもネットもない時代、レポートどうやって書いたんだろう?私は絶対に無理だ~。」

 答えは簡単。参考になる本を探し、ひたすら読むみ、その中から必要な部分を抜き出し、つなぎ合わせて書いていたのです。つまり、嫌でも「本を読む力」が求められました。
 
 複数の本を読むうちに自然と比較し、要点をつかみ、言葉を選ぶことによって読解力を鍛えられていったのです。

 一方、今の学生は便利なツールを持っています。AIは瞬時に要約し、きれいな文章を返してくれ、それは素晴らしいことですが、便利さに頼り切ると危うさもあります。

 なぜなら、読解力はあらゆる学びの土台だからです。残念ながら?自分で活字に向き合い、自分の頭で考えなければ身につきません。だから私は口酸っぱく「とにかく本を読め」と言い続けています。

 昔はレポートを書くために、本を読むしかなかった・・・という不便さが、逆に学生を成長させていたのかもと思う今日この頃です。

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