雑感

カタカナがもつ印象のマジック

「ジャンクフード」って、なんだかおしゃれな響きがありませんか?手軽に食べられて、見た目も味も魅力的。つい手が伸びてしまうという方も多いでしょう。

 でも実は、「ジャンク(junk)」という言葉、本来の意味は「くず」「がらくた」。つまり「ジャンクフード」は、「くず・がらくたのような食べ物」という意味になるのです。

 こう聞くと、ちょっと食べる気が失せてしまいます。たまたま私は、いわゆるジャンクフードは好きではないのであまり口にはしませんが・・・。あ、昔はフツーに食べていました💦。

 一般的にカタカナになると、なぜか印象がやわらぐことがあります。たとえば「ダウンサイズ」という言葉。聞こえは軽やかですが、実際は「人員削減」や「規模縮小」を意味します。

 「コンプライアンス」も、「法令遵守」と言えば厳格なイメージですが、カタカナになるとなんだかやわらかなイメージになります。「リスクマネジメント」も、直訳すれば「危機管理」ですが、意味が薄れる気がします。

 言葉って、思っている以上に私たちの判断に影響を与えています。見た目や語感だけで受け入れるのではなく、「本当の意味は何か?」を考えることって大切です。

 いわゆる強い意味の言葉をぼやかすためにあらゆる場面でカタカナを多用されているのでは?と勘繰ってしまうのは私だけでしょうか?

-雑感