節分といえば「鬼は外」。 私たちはいつの間にか、鬼を「追い払うべき悪いもの」の代名詞として扱っています。 しかし、本当にそうなのでしょうか?実は「鬼」のルーツを辿ると、意外な姿が見えてくるのです。
かつて「鬼」と「神」は同義の存在でした。 古来、人知を超えた強大な力を持つものは畏怖の念を込めて「鬼神(きしん)」と呼ばれたのです。 歴史に名を残す猛将たちが「鬼」の異名を誇りとしたのは、それが「神のごとき強さ」への最大級の賛辞だったからに他なりません。
そう考えると、近年の若者が使う「鬼かわいい」や「鬼カッコいい」という言葉。 単なる強調表現以上の、本質を突いた感性だと思うのは私だけでしょうか?
「限界を突破して、神がかっている」 そんな古の日本人が抱いた「畏怖」に近い衝撃が、そこには込められている気がするのです。
ちなみにワタクシ、あだ名が「鬼軍曹」・・・。きっとこれは誉め言葉に違いないと自分に言い聞かせています(苦笑)。
今年の節分は、「鬼は外」と豆を投げながらも、 その内に秘められた「神聖な強さ」に、少しだけ思いを馳せてみたいと思います。