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餅なのに餅じゃない?

 ワタクシ最近「葛バー(葛アイス)」にはまっています。溶けないアイスとして話題になっておりますが、私は純粋に美味しいのではまっています。葛餅そもののはあまり好きではありませんが💦

 さて、お正月の鏡餅からお花見の桜餅まで、私たち日本人は「餅」という言葉に親しみを持ってきましたが、この新しいスイーツの登場で、改めて「餅」という言葉って不思議だなあと感じます。

 この「餅」という漢字は本来、お米を原料とした粘り気が強く弾力のある食べ物を指しています。しかし、葛餅やわらび餅に使われる「餅」は、その言葉が持つ本来の意味とは少し異なる独特なニュアンスを持っています。

 まず葛餅。葛の根から取れる葛粉を主原料とするこの和菓子は、まさに言葉通りの「餅」です。口にした時のもちもちとした強い弾力伝統的な「餅」という言葉の持つイメージと重なります。

 一方、わらび餅の「餅」は葛餅の「餅」とは一線を画します。原料はワラビの地下茎から取れるわらび粉で、その食感は葛餅のような強い弾力ではなく、口に入れた途端にとろけていくようななめらかな口当たりが特徴です。

 同じ「餅」という漢字が使われていても、葛餅が「強い弾力性」を意味するのに対し、わらび餅は「もちもちとは異なる、つるんとした食感の和菓子」という、より広い意味で使われています。

 言葉が持つ意味が時代や対象によって少しずつ変化していくという日本語の特徴を表しています。今話題の葛アイスも、この「餅」という言葉の進化の延長線上にある新しい形の和スイーツなのかもしれませんね。

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