雑感

あえて受験しない・・・

 私の知人に、ちょっと印象的な教育方針を持つお母さんがいます。その方の息子さんは、中学受験が当たり前の地域で育ちました。しかも、勉強も得意で、家庭も経済的にとても恵まれていたそうです。

 でも、お母さんはこう言ったそうです。

「いろんなタイプの人がいる環境でもまれた方が、将来的にその子のためになる」と。

 つまり、あえて受験はさせなかったのです。結果として、上位の都立高校には落ちてしまい、結局は高校から私立へ進んだそうですが。私は「判断の軸」がすばらしいなと私は思いました。

 子どもの将来を長い目で見て、あえて厳しい道を選ばせる――そこには「目先の合格」よりも、「人間としてどう育ってほしいか」があるように感じたのです。

 もちろん、やる気のある子は、私立でも公立でも学年関係なく全力で応援したい。でも正直、保護者は中学受験をさせようと必死だけれど、「どうやってサボるか」ばかり考えている子を見ると、こちらのやる気も落ちてしまいます。

 「子どものため」と言いながら、実は親の安心のために無理に尻を叩いていないか?そんなことがふと脳裡のよぎるのです。目指すのは、勉強ができる子よりも、「生きる力のある子」。そんな教育観を、私は大切にしていきたいなと思う今日この頃です。

-雑感