前編では、講座を受けてくださった保護者さんの嬉しい声と、読書感想文につまずく子供たちに共通する2つのパターン――「エンドレスなあらすじ説明」と「一語で終わる感想」――についてお話ししました。
今回は、そこから抜け出すための「魔法の質問」の中身をご紹介します。魔法の正体は「気持ちを引き出す質問」なのです。
あらすじを話し続けてしまうタイプの子には、物語のクライマックスで大人側が大きくリアクションを取りながら、こんなふうに問いかけていきます。
「ちょっと待って!そんな内容なんだ〜。じゃあ、その時にあなたはどう思った?○○って思った?それとも□□?」「なるほど、○○って思ったんだね。じゃあ、それはどこで感じた?頭?腕?目?心?」
「そうそう、心で感じたんだよね。心がどんなふうに反応した?温かくなった?冷たくなった?ショック?痛くなった?」
ポイントは、子供が漠然と語った内容の中からピンポイントの一点を大人がすくい上げ、そこに向かって質問を重ねていくこと。
「どう思った?」だけで終わらせず、「どこで感じた?」「どんなふうに?」と、感覚や感情を少しずつ具体的に言葉にしていく手伝いをするイメージです。
この質問、実はものすごく難しい言葉にすると簡単そうに見えるのですが、この質問超難しいです!!!子供の反応をよく観察しながら、どのタイミングで割り込むかどの言葉をすくい上げるかどこまで選択肢を示して、どこから自由に答えてもらうかを瞬時に判断する必要があります。
マニュアル通りにはいかない、まさに「生きた対話」のスキルなのです。
そんなこんなで今ワクワク妄想しているのが、子供向け講座はもちろん、保護者向けの「質問練習」講座があってもいいのでは?ということ。
おうちで親子の会話の中にこの質問のコツを取り入れられたら、講座の場だけでなく日常的に子供の「気持ちを言葉にする力」を育てていけるだろうなと。
あんなに嫌いだった読書感想文が「楽しい」に変わる瞬間をもっとたくさんの親子に届けられたら――そんな未来を思い描きながら、次の講座づくりに取り組んでいきたいと思います。