市販のルーで作ったシチューと、一流シェフが手掛けたシチュー。 一般の方々に「どちらが美味しいか」をブラインドで評価してもらったところ、なんと市販のルーに軍配が上がったそうです。
驚きの結果ですが、ここに「伝える」ための大きなヒントが隠されています。
もしこれが、舌の肥えた美食家たちを対象にした調査だったら、結果は全く違ったものになっていたはずです。 つまり「誰に届けるか」によって、求められるものや喜ばれる価値は180度変わるのです。
今回のケースで一般層にウケたのは、洗練された技術や高級な隠し味ではなく「食べ慣れた味」や「実家のような安心感」いわゆる「家庭の味」だったのです。
私たちはつい、良かれと思って「プロとしての正論」や「高度な技術」をそのまま相手にぶつけてしまいがちです。
でも受け手が求めているのが「安心感」や「分かりやすさ」であれば、どんなに素晴らしい正論も響かないのです。
「相手が今、本当に求めている味(言葉)は何だろう?」
独りよがりの発信にならないために、まずは相手の「いつもの味」ニーズに寄り添うこと。 そんなアプローチの重要性を改めて深く考えさせられる面白いエピソードでした。