雑感

鯉のぼりと登竜門

 五月の爽やかな風に吹かれ、悠々と泳ぐ鯉のぼり。 なぜ「鯉」なのでしょうか?

 古来より、鯉は清流だけでなく池や沼でも生き抜く強い生命力を持ちつことから「生命力の象徴」として縁起が良い魚と尊ばれてきたのです。 また、その跳ねる姿から「運気上昇」の守り神としても愛されています。

 中国においては「登竜門」の伝説があります。 黄河の急流「竜門」を登りきった鯉は、龍へと変生し天に昇るという物語です。

 江戸の町人たちは、この強き鯉に我が子の健やかな成長を託しました。 どんな逆境も力強く泳ぎ抜き、立派な龍(大人)になってほしいという願いを込めたのです。

 現代でも、大きな目標に挑む場を私たちは「登竜門」と呼びます。 空を泳ぐ鯉の姿を見ていると、困難があってもひたむきに上を目指そうと思えます。

 日ごろはじっくり空を見つめることはあまりありませんが、この時期はふっと鯉のぼりと空を見つめて勇気をもらっています。

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