先日、知人から聞いた父子の食卓での会話エピソード、思わず考え込んでしまいました。
息子:「ヤッター!パパより速く食べ終わった!」
父:「違うよ。パパの勝ち」
息子:「なんで?」
父:「パパは、料理を作ってくれた人、食材を育ててくれた人、すべてに感謝しながら味わって食べたよ。その点でパパの勝ち」
一般的な「速さ」という勝敗の価値基準だと当然、息子さんの勝ちです。しかし、「感謝と味わい」という別の視点で考えた場合、確かに私の知人が勝ちですね。
私たちはつい、社会が設定した一つのゴール(速さ、売上、順位)で物事を測りがちですが、それらの基準は絶対ではないという真理を突きつけられます。
もちろん「正解は一つではない」と頭で理解しても「ナンバーワンでなくてもいい、オンリーワンを目指せ」と言われても簡単には納得できないのが人間の性です。
そもそも「オンリーワン」には地獄はあるのです。←直木賞作家である朝井リョウ氏はおっしゃっています。
https://news.yahoo.co.jp/feature/1242/
しかし私の知人と息子さんの会話が教えてくれるのは、「多角的視点を持つことの大切さ」です。
「速さ」で負けても「感謝」で勝てる。どちらも間違いではなく価値基準が違うと結果も違うのです。ただ一つ言えることは多角的視点を持つことこそが人生を生き抜くための、最もシンプルで力強い知恵なのかもしれないですね。