ベートーヴェンの名曲「エリーゼのために」は、美しい「A-B-A」パターンで構成されています。ハ長調(A)で始まり、中間部で転調(B)し、再びハ長調(A)に戻る、この安定した形式は聴き手に最も心地よく響きます。
実は、国語の文章、特に論説文や評論にもこれと全く同じ「A-B-A」の構造が多く見られます。文章の型で言うと「双括型」というものです。
これは、作者が本当に伝えたい核心的なメッセージや主張(A)を、結論づける意味でもう一度繰り返しているからです。つまり作者は伝えたいことを何度も違う言葉で表現しているのです。
この文章構成のパターンを知っているだけで、読解問題の解き方は劇的に変わります。もし、傍線が引かれた場所の近く(Aの部分)に答えとなるヒントがなかなか見つからないときはちょっと視点を遠くにしましょう。
最初の主張段落(1回目のA)に対応する、2つ目の繰り返し段落(2回目のA)に必ず目をつけるのです。内容が同じである以上、片方のAにヒントがない場合はもう一方のAに隠されている可能性が極めて高いのです。
国語は「ヒントは必ずどこかにある」ので、ちょっとしたコツを知っておくとそのヒント&答えを見つけられます!ぜひお試しを。